経穴(ツボ)とは?|鍼灸でも使われる“小さなスイッチ”の効果

 


「ツボを押すと気持ちいい」

「ここを刺激すると体が楽になる」

そんな経験をしたことはありませんか?
その「ここ」にあたるのが、東洋医学でいう 経穴(けいけつ)=ツボ です。

ツボとは?|体にあるエネルギーのスイッチ

ツボとは、東洋医学で考えられてきた “気(エネルギー)や血の流れ”が集まるポイント のこと。
体には「経絡(けいらく)」という流れの道筋があるとされ、その道の途中にスイッチのように存在するのがツボです。

イメージするなら…
👉 経絡=電気の配線
👉 ツボ=スイッチやコンセント
といった感じです。

ツボの正体は?|西洋医学からの見方🔬

「ツボは本当に存在するの?」と疑問に思う方も多いと思います。

東洋医学から見たツボ

体の巡りを整えるための重要なポイント。鍼灸では、このツボを刺激して体のバランスを回復させます。

西洋医学から見たツボ

近年の研究では、ツボの場所には

  • 神経が集まっている

  • 毛細血管が豊富に分布している

  • 筋膜の交差点になっている

などの特徴があり、体の反応が出やすい場所 だと分かってきています。

ツボを押すと起こる効果✨

ツボを指で押したり、鍼灸で刺激すると、

  • 血流がよくなる

  • 筋肉のこわばりがやわらぐ

  • 脳や自律的な体の反応が落ち着く

といった効果が期待できます。

これは、ツボを通じて「体の巡り」に働きかけているから。
ちょっとしたスイッチ操作で、体全体のバランスが整いやすくなるんです。

日常で使える“身近なツボ”🌱

実際におうちで押しやすいツボをいくつかご紹介します。

  • 合谷(ごうこく) … 手の甲、人差し指と親指の間。目の疲れや頭の重さに。

  • 足三里(あしさんり) … ひざの少し下。胃腸の調子や疲労感に。

  • 三陰交(さんいんこう) … 内くるぶしから指4本分上。冷えやむくみに。

👉 押し方は「痛気持ちいい」くらいの強さで、ゆっくり息を吐きながら5〜10秒ほど。これを数回繰り返すのがポイントです。

まとめ|ツボを知ることはセルフケアの第一歩🌸

ツボは目には見えませんが、体の声が表れやすい場所
東洋医学の考えと現代の研究を合わせることで、その意味や効果が少しずつ解き明かされてきています。

日常の中で「ここを押すと楽になるな」と感じる場所には、きっとツボが潜んでいるはず。
そんな 小さなスイッチ を上手に活用して、体と心を少し軽くしてみてくださいね。